船乗りポエトリーラッパー流石に僕だけ

航海士しながら音楽活動しています

かつて光だった者達へ

以前、京都で朗読して

割と好評頂けて嬉しかった詩がある。

その時「ブログで掲載しよう」と思ったけど

すっかり抜け落ちて

新幹線の中で思い巡らせていたら

ふとそのことを思い出した。

 

これは、一年程前に

件のウクライナがトピックを埋めていた時に書いた詩です。

丁度その時、曖昧な記憶だけれど

南海トラフ地震かなんかの可能性が騒がれ始めて

日本は政治的不利も酷いのに

地理的に自然災害に晒されやすい。

ネット文化の発達で、みんなどこか現実を生きていないような感じを受けるし

誹謗中傷とか聞き飽きたフレーズ。

歪みあって見張りあって

侮蔑のストロークで愉悦を得てしまう。

優位に立つ事は確かに気分がいいもんな。

うわー、世界最悪だな って思ってたし

何より私事だけれど大好きだったおばちゃんが亡くなった事をずっと引きずってて

一番鬱屈としてた時期だった。

なんか、そういうのがごちゃ混ぜになって

取ってつけたような僕の正義感にもてはやされて

悩んで悩んで

割とガチで悩んで書いた詩です。

 

いま読み返すと大したことない。

でも、魂はちゃんとあるなーと思う。

 

本が好きな人とか

詩が好きな人はぜひ読んで欲しいなぁ

響いて欲しいです。

 

デリケートな話題は怖い。

どのくらいの規模の話かわからんし

正確な情報も相当少ないんでしょ。

それに何より、自分の教養の無さが公にさらされる可能性って多分

知識を日々の発展に直結してきた人間そのものが

最も恐れる事態だと思う。

だから、怖い。

日々教養を蓄えて

恐れずに発言して行きたいなと思う。

一緒に頑張ろうね。

 

 

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「かつて光だった者達へ」

 

一人称視点の歌に価値は無い 味もしない

それは僕にとっても一生の課題

水面に想い馳せても あなたにはなれない

孤独の答え 

音楽は代わりにはなれない 

深く 枕元でまだ咲く あの音

コール 幾らでも タイムトラベラー

ただ 

弔いなんてしないその代わりはソングライト

花束に夢を見ないし"居ない"とは思わない

全ての物事は過去形であるからし

あどけない風にして他人事へ変貌する

化かされてばかりで馬鹿みたいだぜ

特別な時間は何処にも行きやしない

それが例え津波であろうとも

それが例え戦争であろうとも

誰かを愛しく思えた事がすべてだから

花束に夢を見ないし"居ない"とは思わない

人はきっと大きな物を秘めている

目で視る 聴く 感じては案じて

胸一杯の息吹が旅をするからさ

妙な心を混ぜ込まないようにな

ペンでさえ嘘を吐き 後で驚く

指先はペンの倍は嘘を吐く

言葉に気を付ける もう悩まないよう

哀しみにあなたをくれてはやりません

西の空に東の明るみを当てればあっという間に

恐れは無くなって あなたは帰る

迷い 明け暮れた 霊 は これ以上

歪んだ道徳の侵入を許さない

形がパスポート ボロ切れも窓口

いつの日かの再会へ迎えを頼んでおく

風吹かぬ日の風にくしゃみなんかをして

溢れそうなさよならを抱きしめる

 

 

女手一つ 僕を育てた 糧は無償のラヴだ

明日は何か変わるかなと信じてた

遊びたい盛り20代 

ベビーカー片手に階段を駆け上がり

明け方に 燃え尽きる 未来の暗闇に

うちは母子家庭なんで 何で?ってな具合の苦い顔を笑って来た

首を垂れる稲穂かな 皆の代わりに頭を下げたりもした

遠回しな嫌味に 「いや今に…」

そこまで

人を憎んだりはしないように

未だに昨日の事みたいに

暖かな部屋で聴いたあの言葉

あなたが還るべき燭台は何処だい?

哀し気な炎よ あなた は ひかり

やり場ない怒り然り試されてばかり

人生は短い

それをいかに 理解出来るのか それ次第

ニライカナイ  何処にもなくたって

未来が無いと思わない

願い とは 半ば投げやりな 

危うさを秘めた幼児の様な佇まい

疑われやしないか 浅ましい話

やはり音楽に出来る事はないのでしょうか

母の涙を目の当たりにしたり

祖母がタバコを吸いに出てったり

叔母さんの病室に入るのが怖かったり

ジジイの死に目に遊び疲れ眠ったり

そう 何時だって好きな時に好きなよう

後悔はしない なんてもう言わない

今すぐにまたあなたに会いたい

花束に夢を見ないし"居ない"とは思わない

 

 

何事も無かったかのように振る舞い

夜は相変わらず 僕等孤独だ と 五月蝿い

デリケートな話題を前に恐怖が膨らみ

この命の価値を風に問いかけたり

変えるべき その主張から先ず還るべき

秒針の後押しを忘れないで居たい

世界はそこまで自分に興味がない

上等 諦めない 

それも心の護り

ポエトリー ラボラトリー ご覧の通り

まだまだやらなくてはならない事が山積み

辿り着けるのかいつもわからないけど

こうしてやってみないことには何も見えない

誤ちの陰にあの家を振り返り

溢れそうなさよならを今も抱き締めています

後ろ向きで走って 土手っ腹を蹴飛ばされて

吐き出された本音を忘れずに居たい


それが例え津波であろうとも 

それが例え戦争であろうとも 

あなたが還るべき燭台は何処だい?

哀し気な炎 あなた は ひかり


かつて光だったあなたに

 

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余談ではあるけれど。

いつかちゃんとした音源として作り直して

チャリティ系のリリースをしたい。

ボーナストラックにするとか。

 

まあ、それはまた追々ね。